春の一日 18

18

スーパーに寄り買い物をして部屋に戻ると、
もう出かけなければならない時間になっていた。
週に1~2回、雑貨屋とは別の仕事に出掛ける。

買い物袋を手にリビングに向かおうとする石川を呼び止めた。

「ごめん、昨日言った通りもう行かなきゃ行けない。お弁当はそっちで食べるから」

「友達の仕事の手伝いだよね。わかった」

自分の分のお弁当を受け取りながら言葉を続ける。

「もしかしたら宅配便がくるかもしれない。
 本を注文してるから、届いたらこのハンコ押して受け取ってもらっていい?
 ただ必ずインターホンの画面で相手を確認してから鍵をあけるように。
 よくわかんないものは出なくていいから。
 電話に関しても、前言った通り留守電にしてるから出なくていいよ。
 俺が出て行ったら内鍵をかけるの忘れないで」

シューズボックスの上に置いておいたハンコとこの家のカードキーを手渡す。

「なくさないようにね」

「はい」

「帰って来るのは明日の朝9時前後になると思う。
 石川の出勤時間に間に合わないから電車で行ってね。
 最寄駅までの道はわかるよね?」

「うん、大丈夫」

確認するようにカードキーとハンコを見つめ、小さく頷いた。

「それじゃあ、行ってきます」

「行ってらっしゃい」

笑顔で手を振る石川に笑い返し、家を出た。


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| 「僕の一日」  | 03:38 │Comments0 | Trackbacks0編集

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