僕の一日 67

言葉を選びながら、少しずつ、
生まれて初めて、自分が感じていることを人に話した。

自分の内側に入って来たものを消化できず、入れ物はいつもいっぱいで、
突然溢れ出すそれを拾おうと手を伸ばすが、これっぽっちもつかめない。

なにか大事なものが自分から落ちていくようで。

「そういうのは聞いたことないよ。
 共感覚とも違うし。
 私はあんまり精神科の方は詳しく分からないけど、感覚過敏なのかな。
 少なくても私の知ってる中には人はそうやって生きてる人はいないし、
 普通はそういうのは理解できないと思うよ」


誰にも話したことはなかったのに。


「カウンセラーがいる精神科に行った方がいいかもしれない。
 必要なら知り合いの医者に診てもらえるか聞いてみようか?」

人格を全否定されたようだった。

震える手で無意識に胸を押さえていた。

あぁ、どうやって息をするんだっけ……。
最近は特に眠れていなかったな。
これから先もこんな毎日が続くのかな。
でも、もうこれ以上は……。


だって、これは普通じゃないわけだし。

意識を失う瞬間、耳元で必死に名前を呼ぶ声を聞いた。



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| 「僕の一日」  | 01:58 │Comments2 | Trackbacks0編集

コメント

こういう感覚ってやっぱり「若さ」ならではなのだろうとは思います。
年を食うと感受性は磨滅するし、あつかましくなるし、ある程度は人目も気にならなくなるし。
有利くんは早くおじさんになれたら楽になりますのにね。

最近知り合った方は実家が九州なのだそうで、うちには猫がいっぱいいる、と言うのです。
いっぱいって何匹?
うーん……と考え込む。にわかには思い出せないほどいっぱいらしいです。

一時は三十匹ほどいたのだそうで。
よほどおうちが広いのでしょうし、うらやましくはありますが、三十匹って壮観でしょうね。

猫はやはり田舎でのびのび暮らしたほうが幸せなんでしょうね。
都会の猫は都会の猫で、こんなもんだと思ってるんでしょうけど。

2014.07.31(Thu) 11:18 | URL | あかね|編集

あかねさま
いつもありがとうございます。

確かに若さゆえのものってありますよね。
今思うと何故?というのがあります。
でもその時はそれに対して必死だったりするんですよね・・・若い。。。


猫30匹って……それはきっとすごい光景でしょうね。
「ごはん!ごはん!」の大合唱をぜひ聞きたいです(笑

母の友達が捨てられていた子猫を拾って家の中で飼っているのですが、
どうやら家の中が世界と思っているらしく、
ドアを空けていても出て行かないそうです。
部屋の中から不思議そうに外をながめているのだとか。

小さい頃に母親と離れてしまったせいか、
自分のしっぽをチューチュー吸う癖が大人になっても直らないそうです。
暇さえあれば吸っているため、、しっぽはいつも筆のように先がとがっているそうです。




2014.08.03(Sun) 01:51 | URL | ハル|編集

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