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僕の一日 47

久しぶりの出社に、わずかながら緊張した。
どんな顔をしてみんなに会えばいいのか分らなかい。
こんなに休んだのは初めてだし。

9時10分。

いつもより少し早い。
バックルームのドアノブに手をかけようとして気づいた。
ドアの隙間から光がもれている。

もう彼女が来ている。

緊張の度合いが一気に増した。
ぎゅっと目を瞑ってドアを開けた。

「あ、おはよう!大丈夫?!」

嬉しさと驚きが混ざったような表情を、彼女がみせた。
ゆっくりと足を踏み入れると、彼女がぱたぱたと目の前まで来て顔をのぞき込んだ。

『おはようー・・・』

わずかに声が上ずる。

「心配したよー。ホントに大丈夫なの?」

いつも通りの彼女がいた。

うん、彼女だ。

自然と流れてくる気配が安心をくれる。
解けていく緊張。

『もう大丈夫。色々心配かけてごめんなさい』

「そっか、良かった」

ほっとした顔をした彼女を見て、自分も笑顔になった。

「斉藤さんから長引きそうだって聞いてたから」

『あ、うん。斉藤さんにはかなり迷惑かけた。みんなは何か言ってた?』

「みんな心配してたよ。アパートに行こうとしたんだけど、斉藤さんが
 “俺だけ行くから。みんなで行ったら大変だよ”って止められてた」

それで誰からも連絡がなかったのか。
そんな風なことは何も言ってなかった気がする。

斉藤さんと店長の配慮か。

『疲れが溜まってなったみたいだから、どこか悪いとかじゃないしもう平気だから』

「あー、ほっとした。こんなに休むなんてないからビックリした」

『ごめんね』


俺はもう大丈夫。
大丈夫だから。
それよりも、大丈夫?
あんな姿を見て、何も出来ずにそのまま。
言葉をかけることも、会うことも出来ず心配してた。
斉藤さんが言っていた言葉が気になるよ。

本当はどうしたの?
あの時、どうして黙り込んでしまったの?
心配だよ。
どうして斉藤さんは気づいていたの?


心の中で言葉があふれている。
でもそれを言うことが出来ない。
「もしかしたら」を想像すると怖くて聞けない。


いつまでも臆病な自分。


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| 「僕の一日」  | 14:03 │Comments2 | Trackbacks0編集

コメント

やっぱり由利くんは(この漢字でしたっけ?)彼女のことが好きなんですかね?

彼はなんとなく、人に干渉されるのは嫌いって感じがして、だけど、好きなひとにだったらかまってもらえるのは嬉しい……という感じなのでしょうか?
うーむ、扱いにくそうな奴だなぁ。
正直に書いてしまってごめんなさい。

私みたいな雑な性格をしている人間は、繊細なひとは扱いにくそうと思ってしまうのですよ。
許してやって下さいね(^^

2013.08.07(Wed) 10:59 | URL | あかね|編集

あかねさま
ゆりの漢字は「有利」になります。実際にはない漢字です。

あかねさまの言うとおり、彼は干渉されることを快く思っていません。
かといって一人好きというわけでもないようです。

私もどちらかと言えば有利みたいな性格は面倒と感じます(ごめんよ有利
ぐずぐず考えるひとより、さくっとした人の方が好きです(ため息する人も好きじゃないです…スマン!有利
男でうだうだするなんて、重っ!(面倒な性格にしたのは私です!ゴメン!有利

けれどそれが彼の良いところ、というのが後々出てくる予定です。
頑張ってくれ!主人公!!

しかしあれですね、暑いです。。。
部屋の中が熱すぎて汗がとまりません。
パソコンが壊れそう。

2013.08.13(Tue) 14:37 | URL | ハル|編集

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