2009.06.30(Tue)
白い君と僕の青 137
ハルが部屋から出て行ってから2時間を過ぎた頃には、
机の上の書類はほとんどなくなっていた。
クリスには不明なものだけが残してあった。
「はぁぁ・・・こんなの毎日やってて、よくノイローゼにならないな」
机の上にうなだれ、ため息をついて静かに目を瞑った。
ハルが戻って来ない。
きっと二人に話をしているのだろう。
どんな風に話しているのだろう。
どんな風に自分の身体を説明しているのだろう。
二人はどう思うだろう。
次期国王が、不治の病とも言える状態だということ。
俺ならどう説明するだろうか。
それよりも、唐突に宣告を受け、理解出来るだろうか?
仮にも武術や歌うことが好きならばなおのこと。
好きなものが出来なくなることに、恐怖は感じないのだろうか。
死ぬことはない。
しかし死ぬことと等しくもある苦しみを味わうかもしれない。
それは現実の痛みではなく。
まだ帰らないハルの机の上で頭を落としながら、クリスは考えた。
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| 「白い君と僕の青」 | 01:47 │Comments0 | Trackbacks0│編集│▲




