君の声2 3


そう
今の今まで思いもしなかった
余裕もなかった
こんなとき 両親 知人が走って来るものだ


でも 今この手術室前に居るのは
自分とこの運転手のみ


頭の中が混乱する
何故こんなにも 静かなんだ?

2人の会話と音だけが鳴り響く手術室前


人気は無い


「彼女の親は来ないよ」

その言葉に耳を疑った

「俺は頼まれて 彼女を轢いた」

こんなときに冗談を言うな

「彼女 サヤカの両親は 俺に頼んできたんだよ」

この人は何を言っているんだ

「“変な人間”を自分たちの娘だと
 世の中に知れては 仕事に支障がでる そうだ」

“変な人間”?

「死なない程度にやってくれて構わない
 長期入院させればそれでいい 学校に行かなくて済む
 私たちもその方が安心だ」

親が言う台詞なのか?

「彼女の聴力は親から聞いた 
 だからあの裏道で君たちを待っていた
 1ヶ月 君たちの行動を見張らせてもらって
 あそこがちょうどよかったんだ」

見張る? なんの為に?

「あの娘の両親はね 君やその辺の凡人が住む世界に居ない人なんだよ
 その娘が 変な人間だと色々と困るんだと」

『・・・・どこぞの大金持ちか 大企業だとでもいうのか』

「そうだよ」

あっさりと回答がきた

「それこそ世界を駆け巡ってる 世界相手のビジネスをしている」

『だから何だ それが彼女の耳と何の関係がある』

「言っただろう 変な娘が居るとバレると面倒なぐらい大きな事をしていると」

その台詞を聞いて また同じように襟を掴もうとした瞬間
逆に腕を抑えられた

『っつ・・・・』

「君も懲りないね ただの金目が目当てだけで腕が立たない人間を雇うわけがないだろう」

『ふざけるな どこが変なんだ 彼女の何が変だと言うんだ?!
 仮にも自分の子供なんだろう?!』

「人間てのは 自分やその他大勢と違うものを 異端の目でみるものさ
 彼女の耳は それにあてはまる」

『どこが異端だと言うんだ 逆だろう 何故それが分からない』

「だから何度も言わせるな 世界のトップにいる人間が
 君と同じ考えに行き着く事は少ないんだ 理解しろ」

『ふざけるな!!何も理解なんか出来ない!!』


その声に合わせるかのように 手術室のドアが開いた




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| 「君の声2」完 | 05:25 │Comments2 | Trackbacks0編集

コメント

・・・
もうしばらく読まないと
先が見えない・・
難解?

応援ふみふみ

2008.08.03(Sun) 17:26 | URL | 雫|編集

いえいえ、難解などではありませぬ。

私の頭の中がそんな難しいコトを理解できないので。。・・・。

★★ありがとうございます

2008.08.05(Tue) 19:25 | URL | ハル|編集

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