2008.07.28(Mon)
君の声2 2
そうして 緊急搬送された病院の手術室前で
僕は彼女と別れた
多分 大した時間じゃないのに 何日もそうしていたかのような錯覚に襲われた
手術室の前にある椅子に一人で ただ 座っていただけなのに
両手を合わせ ただ 助かるようにと祈ることしか今の自分には出来ないことに腹が立った
同時に 車の運転手を思い出した
何故 裏道をあんなスピードで車を飛ばしていたのか
ちゃんと制限速度を守っていれば
ここまで酷いことにならなかったはず
怒りが込み上げてきた
そんなとき
ハッと顔を上げると 自分の横に見覚えのある男の人が立っていた
車の運転手だった
『・・・・・・』
言葉も出ず ただ睨んだ
男の人はそれに気付き こっちを見下ろしながら言った
「・・・・君は?」
一気に怒りが爆発した
大きな音を立て椅子から立ち上がり 男の人の襟を掴んで壁へ叩き付けた
自分よりも 背が高く 歳も上の人
『他に言葉は無いのか』
怒りをこらえ 震える声で言った
「・・・・・」
襟元を抑えられても 顔色一つ変えず僕を見下ろしながら言った
「頼まれたから やっただけの話だ」
『え?』
この人は何を・・・・・
「手を離してはくれないか 話しにくい」
そう言われてゆっくりと両手を離した
『・・・どういう・・・』
「交通事故 制服を着た学生 すぐに名前も何もかも分かるはずだ」
『・・・・・・・』
「なのに何故 親は来ない」

| 「君の声2」完 | 23:15 │Comments2 | Trackbacks0│編集│▲





意味がわからない・・
色んな、落とし穴を作って来るね。
ハルさんは、時々びっくりする。
踏み踏み
元気そうで、安心しました。良かった。
2008.07.29(Tue) 19:29 | URL | 雫|編集