|
2008-07-13(Sun) 02:43
僕はまだ
彼女の恋人だったのに
ただ 何も出来ずに 血だらけの彼女を抱いていた
頭の中は真っ白で 何も考える事が出来なかった
そんなとき 自分の右肩が揺れた
「君は彼女の知り合いかな? 彼女の名前とか住所とかわかるかな?」
この人たちは誰だろう
ぼーっと右肩を掴んだ人を見た
そしてハッと気付いた
『サヤカ!!』
自分の腕から 彼女が居なくなっていたこと
彼女は救急隊員の人たちに囲まれていた
血だらけの手を伸ばした
彼女を連れていかないで
『サヤカ!!サヤカ!!』
声は出るのに 足が動かない 立ち上がることが出来ない
パニック状態になっていた
救急車に乗せられる姿を見て叫ぶ
自分の肩を掴んだ人へ 訴えるように言った
『一緒に乗せて下さい!お願いします!』
もはや懇願とも言えた
なんとか一緒に救急車のへ乗せてもらい 彼女の傍へ行った
血まみれの状態に 口には何だか分からないマスクをはめられて 何人かの隊員が 点滴らしいものを持って 何かの機械を見ていた 彼女の腕には 知らぬうちに針が刺さっていた
『助けて下さい!!お願いします!!助け・・・』
救急車の中で 隣にいる人の腕を掴みながら叫んでいたら 強い力で 両肩を抑えられた
「まず 静かに 彼女は生きてるよ だから静かにして 生きている彼女への処置は少しでも早いほうがいい だから 静かに 隊員に迷惑をかけると 彼女への処置も遅くなる」
『・・・・・』
「わかるかな?」
その人は ゆっくり静かに話した
『生きてる?・・・・』
「あぁ 生きてるよ」
血まみれの手を彼女に伸ばそうとして止められた
「処置の邪魔をしちゃいけない 君は 彼女の名前や血液型がわかるかな?」
『はい・・・・』
 
|