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只今、ブログ工事中です。
こちらの「ハルと音」は小説のみとし、
それ以外の詩などは「ハルと音と色」へと、
引越しさせて頂きます。
今後も、詩やつぶやきに関しては、
「ハルと音と色」へと書き込みますので、
よろしくお願い致します。


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君の声2 と 移動
2008-09-13(Sat) 21:35

「君の声 2」 を書き終わり後、ちょっとパソコンから離れていました。

「君の声 1」 だけの方が良かった、と思う反面、先を書いて見たかった。
おまけに2つのパターンを書いてみたかった。

そんな思いから、1パターンを載せさせて頂きました。

「君の声 1」 で終わって欲しかった、と思った方は、
「2」の存在を、消し去ってください・・・・。。

次に何を書こうかと思いながら、「ハルと音」のブログページに関しては、
小説のみにすることに決めました。

今まで載せていた詩やぼやきなどは、別のブログへと移動させることにしました。

現在、ゆっくりと移動中です。。

今後とも、宜しくお願いいたします。


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君の声2 20 完
2008-09-05(Fri) 14:26

目に入って来た人に驚いた


そしてその後ろにも人影が


「・・・・お お母さん・・・」


なんで・・・いつも 

いつだって 仕事 仕事の2人が・・・・



「おとう・・・さ・・・・どうして・・・」


「すまない・・・・すまなかった」

そう言って父親は 突然 膝から崩れた


「・・・・? なに? どう・・・し・・・」

まだ立っている母親を見る


母親は泣いていた

父親の鳴き声も聞こえる


理解できずに ただ起き上がることの出来ない身体を
ベットにあずけたまま ふたりの泣き声だけを聞いていた



ただ ずっと 泣いている親

今まで こんなことなど あった覚えもない


何をそんなに 泣いているの?



何を



何・・・・



「・・・おとう・・さん・・・・諒は?・・・・」

父親の目が開く

その父親の顔は 彼女には見えてない


「窓・・・・直ってる・・・・彼は? 
 どこに 行ったの?」

父親はきつく目を瞑りこぶしを握り
床の上で 声を殺している



冗談は    やめてよ



「おかぁ さ・・・ん・・・・諒は・・・どこ?」


自分から見える母親に向かって聞いた

一瞬 泣いている母親と目が合ったが
すぐにそらし 顔を両手で覆った


「はは・・・・答えてよ」


嘘 


聞きたくない


その泣き声で分かってしまう



起きた 事の次第を


本当の声 聞かせないで






おにいちゃん


諒   りょう   リョウ



その声を聞かせて


ずっと 傍にいて


私は 好きな音だけを聴くことが出来るの


私は 諒の声だけ聴く事ができるなら

それだけでいい


その空気に触れられるなら 

傍にいられるなら


本当の音はいらないから


お願い 


声を聴かせて

もう一度 名前を呼んで


お願いだから

あの一言を 

お願い




「あの男の子は・・・・」


父親の声が聞こえた

本当の声




違う




違う そんなの ない


「諒? 居るんでしょう? 返事して・・・」



一人の声だけが 病室内に響く


返事はない




やめて  お願い



ここにいて 

お願い



また 声を聴かせて


大丈夫と 笑って




お願い



お願い





彼女の耳は現実を知り


彼女の眼からは 涙が零れた






ねえ 聞いて

私ね 好きな音だけを 聴くことが出来るの

だから

だから その声で呼んで

私の耳は あなたを見つけるから




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君の声2 19
2008-09-03(Wed) 11:06

気が付くと 見慣れない天井が視界に入る

横を向く


最初と同じように 管や針が体中にまきついている



「・・・・・」


何を 

何か


「・・・・・」


大事な
 
一番な


「・・・・」



ひと



飛び起きようとして 途中でベットに戻ってしまった

今は 何時?

あれから どれくらい経っている?

諒? 諒?




記憶が蘇る


窓を見ると 何事も無かったかのように
きれいに直っている

そもそも 同じ部屋かすら分からない


「りょ っ・・・・・」


起き上がらない身体を
以前と同じように 転がり落ちようとしたそのときだった



病室へ向かって来る足音


「りょ・・・う?」


まだ見えぬ ドアの向こう


首だけドアの方へ向ける


近付く足音



違う

これは 違う

あの人の足音ではない



起き上がれずに 顔だけドアの方向を向いて
視界が思うようにいかない中
やっと人の顔が入って来た



「・・・・サヤカ・・・・」



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君の声2 18
2008-09-01(Mon) 16:04

「やめっ!!」


窓ガラスに手を掛ける ガラスが手に食い込む


予想とは違う行動に医者たちは戸惑ったが 
理解するのに時間はかからなかった



『約束を』


そう言って 手に力を込め 
身体を窓ガラスに乗り上げた


そして ゆっくり 手を離した


皆が 一歩前へ踏み出した


「・・・・・」


彼女の言葉は 声になってはいなかった


窓ガラスから 真夏のじっとりとした 湿った風が入って来た


呆然と立ち尽くす医者たち


ガタンと音をたて ベットからサヤカが自ら落ちた



「! サヤカ様!!」



医者がすぐに駆けつけ ベットへ戻そうとする


「ぃや!! 離して!!」


手を伸ばす先には 割れた窓ガラス


「おい! サヤカ様は俺が処置する 
 他のものは直ぐに下へ行け!!」

「はい!!」

3人の看護士と警備員数名が部屋から走って行った



鎮静剤を打たれ 意思とは反して眠りに付かされる

静かな 静かな 夢の中

音のない世界

何もない世界

誰もいない世界



誰もいない

誰も

音も

空気も

何もない

なんにもない



−大丈夫だよ−



かすかに聞こえる声




その声が 声音だけが 

唯一の 救い


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君の声2 17
2008-08-29(Fri) 18:57
『サヤカ 大丈夫 その感覚を耳を大事にして
 サヤカが決めたんだ 大丈夫
 今から ちょっと大きい音を立てるけど 我慢してね』


待って


「何を・・・す・・・・」


『大丈夫 サヤカ 安心して 
 今度は 俺が守るから』


怖い


「やめて・・・・おねがい・・・」


嫌な予感は 増していく



そして耳元で静かに言った



『好きだよ』


予感は確信に変わる



ゆっくり握っていた手を離し
笑顔で離れていく


「待っ・・・・」


行かないで



心とは裏腹に 動かぬ身体


彼は近くにあった金属製の椅子を手にする


瞬間 医者や警備員たちが構えた

鍵の無い 開くことの無い窓ガラスに椅子を思いっきり投げた

バリンと大きな音をたて 窓が割れた



『これが 証拠だ』



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